東京引きこもりレズビアン日記

アラサーLがぐずぐずしながら家を買ったり妊活したり生活を地味に進めていくブログ。

そろそろ妊活開始 婦人科を変えました

半年ぶりくらいにブログを再開してみます。この半年で人生ダイナミックに変化していっています。今日は妊活の前段階の準備を始めたよという話です。突然ですが友人がドナーになってくれることに決まりました。(この話はどこか別のところで)

おそらく多くのAIDで子どもを産もうとしているカップルは海外の精子バンクか、国内で個人で活動している精子提供者か、親族か、知人/友人からの提供になると思います。私達は一年以上考えた結果「子どもが将来生物学的父親に会いたいと思ったときに会えること、あわよくば会ったときに人間的に素敵だな、この人の血を受け取っていてラッキーと思ってほしい」という考えだったので知人/友人から探しました。色々話し合ってこの人ならと信頼できると思い依頼して数カ月後にお返事もらえたという形です。このプロセス自体はいつか個人情報を特定できない形で書き残して置きたいものです。

 

さて今日は決まった後の話で、数カ月後にトライ始めようというところの準備段階の話。ドナーさんにはブライダルチェックを依頼して私はでタイミング療法の指導をしてくれる病院を探しました。条件としては「未婚でも結婚相手を追求されない」「不妊治療をする際に男性側の書類などを出さなくても良い」「医者が高圧的でない」というものです。ただこういうのってサイトに書いてないし口コミも無いんですよね。Lで子ども産んだ友人(更に知人からもらった人で)からの口コミとか、院長先生の主義思想を検索して調べたり(緊急避妊薬への立場とかリベラルな考え方をしているかなど)と本当に探すの大変でした。まだ初回でしたが、L友が教えてくれたところは本当に丁寧に話をしてくれて良かったです。前行っていたところは、初診から小部屋に女性のみの集団でぶちこまれて突然始まる講習会(それを受けないと受診すらさせてもらえない)「極力自然な形でできるのがいいんですよ。男性はみなさんが思っているより繊細な生き物です。優しくせっしてあげてあまりプレッシャーをかけないように」というちょっと軽く気を失いそうになるなんていうか、こうヘテロノーマティブ!!!!!な世界線で、体力使い果たして足が遠のきました。全体的に病院がピンクでしんどいし、初診するのに旦那()の名前、生年月日、住所を書かないと受診すらさせてくれなくて、受付の人と押し問答しました。「AMH検査市に来ただけで、旦那もいないのに旦那の名前と住所書かないと受信できないですか?」と聞くと「はいそうです」って言われてまじですごかったあそこは。つまりは「既婚男女じゃないと妊活すんな」ということなのでしょう。

 

言いたいことはとにかく、妊活へのハードルは鬼ほど高いということ。自分が思っているより精神的にやられるんだなということ。私みたいな人ヘテロの人でもいると思うんだけどなあ。。。

 

そんなことがあったので、新しく行き始めた婦人科は院長がリベラルと聞いていたところへ。旦那の名前と住所は書かなくてよし。素晴らしい。(それだけで素晴らしいと思ってしまう自分の置かれた環境が悲しい)清潔、受付のスタッフがテキパキしてて優しい(今の時代受付に常時7-8人人いるってすごいな)

院長先生からは結婚の予定を何回か聞かれはしたけど「婦人科系の病気があるのでパートナーとはまだ結婚してませんが早めに妊活始めたく。すでに数年前から事実婚状態なので社会的に今子どもができても問題ありませんし家族の理解も得ています」と答えたら「なるほどねじゃあ始めても大丈夫ですね」と言ってもらえて、なんとかギリギリ嘘を言わず受診を終えられたことが嬉しかった。

 

日本の社会で色々雰囲気としての差別は感じてきたけど、具体的な不都合に直面するのはまさに子作りの段階だと思った。想定されていないしアクセスできる医療にも制限が強くかかる。こういうときにあ、自分は構造的差別の中にいるのね〜と理解する。

ただここはもう社会が変わる前に妊娠適齢期が終わってしまいそうなので、どんな手を使っても突破するしかないし、リスクを見極めて取れるリスクは取っていくしか無い。

 

今から妊活始めたい方はLでも使える婦人科を紹介してくれる団体もあるのでそこを使う人もいるとのことなので、そちらにアクセスするのもいいかもしれません。

 

いつか精子提供ですって言って妊娠をサポートしてくれる病院ができればいいのだが。。。今はそれをおおっぴらには言えないだろうし、一箇所ずつ試していくしか無い。試す精神力と体力と時間がないからきっと私達の多くはつきたくない嘘をつくのです。

 

おわり。